食品と食物

食品と食物
1:食品の条件
食用の対象となる色々な食品は、基本的には①安全、②栄養、③嗜好の3つを満たすものです。フグのように有毒な部分がある食品では、それを除去するような工夫がなされたり、生では消化出来ない大豆を加熱によりトリプシンインヒビターを失活させて利用したりと、まず、食品は食べて安全な形で食用の対象とされます。その意味では、食品の最も大切な条件は安全であることです。そして、人間が体力をつくり、維持して活動できるだけの栄養素を含むことが必要だが、このためどうしても複数の食品を摂取しなければなりません。さらに食品の嗜好性は大変多岐にわたっており、食品相互の組み合わせによる"相性"や"味の交流"など、多くの食品を食べることの利点は大きい。そこで、個別の食品について理解するために、食品学各論の理解が必要になってきます。

2:食品に関する用語
食品とは何かということは、日常的に改めて理屈づけることもしませんが、法律のうえでは一定の定義が求められます。食品衛生法(第2条)では食品を定義して「食品とはすべての飲食物をいう」と規定している(薬事法による「医薬品及び医薬部外品」を除く)。ここでは飲料もすべて食品として扱われます。
一般に食品ということばが広く用いられているが、狭義には食品とその他のことばを区別するとき、次のような用語が用いられます。
食品・・・広範囲に食べもの全般をいう。食物と対比して使う時は、原材料的なものをいう。食品衛生法では調理食品も食品です。
食物・・・食品材料を食べられる状態にしたものをいう。食品が生産段階のものをいうときには、食物は消費側に近い立場で扱う食べものである。小麦を製粉して作る小麦粉が食品であれば、パンは食物ということになる。
食料・・・食品の素材全般をいうと同時に、加工食品を含めていう場合に用いられる。商品もしての性格をみたせた用法には食料品が使われる。
食糧・・・食料と同音であるが、食糧は元来は主要な食物としての穀類をいうことはで、資源としての食品材料に対して用いられる。

3:食品の性状と成分
数限りない食品のどれもが、次の3つの性質(属性)を備えています。一見、まったく形態の違っている食品の相互の比較をする場合に、このような分析的な視点が役に立ちます。
①物理的性質・・・形、硬軟、色、感触なとの食品の性状は、物理的性質(属性)とみることができます。大豆や小麦を原料とした植物タンパク食品から肉製品に似た加工食品を作る場合など、その物理的性質の類似性が検討されます。
②化学的性質・・・食品はすべて特定の化学物質からなります。食品の本体は動植物めすから、大半は水分で、そのほか、タンパク質、炭水化物などの化合物、各種の微量の有機物質を含んでいます。食品成分表には、これらの化学成分が記載されています。
③機能的性質・・・物理的・化学的にみたモノとしての属性のほかに、食品は、食品の条件の項で、示したように、人間にとって栄養素の補給による身体機能の維持や、嗜好性を満足される精神的な効果をもたらす働きを備えています。
食品学各論では、このような食品の側面について取り上げています。一般には②の栄養素が中心となりますが、食品学総論で扱われる食品の物性についても、③の嗜好性に関連して大切な要素であるので、それぞれの食品の物質を把握しておきましょう。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック